2013年12月6日金曜日

【■■■■■■■■の邪気眼レポ】巨大神殿からの脱出【SCRAP】

・2013/11/17,幕張メッセ
1号3号5号(6号)7号
・失敗

(※1号注:このコーナーは7号こと■■■■■■■■による、 やや癖の強い脱出レポです。)
幕張メッセ×リアル脱出ゲーム
巨大神殿からの脱出
そこには伝説のロボットが眠っている
時は西暦4013年。国際天文観測所はかつてない超巨大隕石が地球に向かっていることを観測した。 「隕石は一時間後に地球に到達する!」悲痛な予測が世界中を駆け巡る。その隕石の軌道を逸らす方法は、現時点の人類の科学にはない。 しかし、世界各地に残る「救世主超機械伝説」によれば、世界の危機を救うのは、2000年前に創られた究極のロボットだという。 そのロボットさえ起動させることができれば、隕石の軌道を変えることが可能になる。 そして、今あなたたちは、ついにそのロボットが眠るとされる神殿にたどり着いた。 隕石が地球に堕ちるまで残り一時間!あなたはこの古の神殿の謎を解き明かし、伝説のロボット「クラタス」を起動させることが出来るだろうか?

 例えば、地球に隕石が迫ってきていたとしよう。 地球滅亡クラスのとんでもないやつだ。 政府はまずこの事実を民衆に隠蔽するだろう。 それはそうだ。 そんなことが知れ渡ったら未曾有の大混乱、隕石が到達する前に地上は地獄と化すだろう。 人が人を滅ぼすぐらいなら、自然が人を滅ぼす方が幾分ましに思えるのも仕方がない。
 例えば、いよいよ隕石到達1時間前になったとする。 人々は空の様子がおかしいと天を仰ぐだろう。 このとき初めて、もうすぐ地上を焼き尽くす褐色の焔玉の存在に気付く。 さすがに残された時間が僅か1時間と知れば、最期のときを安らかな気持ちで受け入れることができるだろうか。 それでもなお、最期の1時間に人はその醜い本性を現すだろうか。

 いや、本題はそこではない。話を戻そう。

 例えば、隕石に対抗する手段を考案するための緊急会議が開かれたとする。 そこには世界中の識者が一同に集っている。 政府関係者、科学技術者、天文学者。 誰もが沈痛な面持ちで首を横に振る中、とある歴史家が風変わりな伝説を口にする。

 例えば、こんな伝説はどうだろう。

「母なる星に危機が迫りし時、大いなる祈りによって、古の神殿より救世主が甦る」

 例えば、この伝説に全てを賭け、人類の命運を托した調査隊が組織されたとしよう。 そしてその調査隊の一員として、神殿に乗り込んだとする。 古代の巨大神殿には侵入者を阻む為の様々な仕掛けが施されている。 そう簡単に救世主が姿を現してくれるはずがない。 刻一刻と地球滅亡の瞬間が迫る中、一人、また一人と調査隊員達が犠牲になってゆく… そして多大な犠牲を払いながらも、ついに神殿の最奥部で古代のロボットを発見することに成功する。 しかし悠久の時の中で錆び付いた古代のロボット、起動しないことには只の鉄屑。 そんなとき、伝説の一節を思い出す。

 例えば、衛星を通して全人類に向けてこう呼びかけたとしよう。

「今こそ皆の力を一つにするとき。さあ、皆で祈りを捧げましょう」

 全世界の人々が祈りを捧げる。 国境も人種も思想も超え、世界が一つの想いで結ばれた初めての瞬間、ロボットの目に光が宿る。 救世主がついに永き眠りから甦るのだ。 しかし兵装は朽ちて壊れており、燃料は残り僅か。

 例えば、今この状態で出来ることが唯一つだっとしよう。 それは、このロボットごと隕石に突撃し、ロボットに残された全てのエネルギーを注ぎ込み、隕石を破壊すること。 覚悟はできている。 ここまでに倒れていった仲間達の思いを無駄にする訳にはいかない。 これまでの人生を振り返り、思い出に耽る時間も少しは欲しいと思うだろう。 だが残念ながら感傷に浸っている猶予はない。 仲間達の、全人類の祈りを背に受けながら無機質な救世主を操縦し、地球を飛び立つ。 迫り来る隕石を眼前に、ポケットから読みかけの小説を取り出す。 残された数分間、どうやら結末までは辿り着けそうにない。 そして全てが閃光に包まれる最期の刹那、今際の際に聞こえてきた言葉はこうだ。

「脱出おめでとうございます!」




 以上が、私が「巨大神殿からの脱出」参加前に予定していた脳内シナリオの一部。 トップ脱出者はクラタスに乗れるとの前情報を聞いての妄想です。 幕張メッセに集った参加者ほぼ全員、大体こんな感じの妄想を抱いていたはずです。  

 ロボット操縦? 地球を救う?
 そんなのって、そんなのって、熱い! 熱すぎる!!

 ロボットは浪漫。 過去最高潮のテンションで挑んだ結果はもちろん。

 脱出失敗ワロタ! ワロタ… ワロタ…

 ぐうの音も出ない程の惨敗に草不可避。 謎の難易度は物量も含めて過去最高クラスに鬼畜であったかと。 とはいえ、戦略と閃き、注意力が冴え渡っていれば、何とかなったかもしれないというレベルではあります。 古代の神殿らしさを活かしたギミックで、物語の雰囲気作りにも一役買っている、完成度の高い謎でした。 毎度、面白い仕掛けを考えてきて感心します。

 そしてクラタスという超クールで超恰好いいロボット(ロボットは浪漫)と、過去最大規模の大型公演であることを利用したエンディングの演出が素晴らしく、脱出失敗したにも関わらず非常に高揚感がありました。 リアル脱出ゲームの物語の中で数千人規模のお客さんが一体となる感覚って、私の知る限り、これまでになかったのではと思います。 色んな意味で、この先の大型リアル脱出ゲームの可能性を感じる公演でした。


 にしても本当、クラタス乗りたかったなー。 というか、1億円ぐらい出せば普通に買えるのか。 1億円。 ごくり・・・。

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