あれは今から丁度50年前。
1963年8月28日、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは語った。
「私には夢がある。」
そして今日、ある博士は言う。
「私には人に言えない
何を隠そう、その博士こそが私、マッゾ博士である。
この秘密は、私のごしゅ…いや、敬愛するあの博士とだけの秘密なのだが、「ここだけの話」という事にして、少しだけ語ろうと思う。
18年前のあの日、あの場所で、私は目を覚ました。
そこは忘れ去られた、とある実験室。
20世紀物理学史に埋もれた天才物理学者、マッゾ、あ、いや、マッド博士の秘密基地であった。
私とぱーとn…いや、マッド博士との関係は公の場では言えない間柄なのだが、
ひょんなことからマッド博士と知り合い、彼の秘密の実験に参加させて頂くことになった。
よく実験の合間に食事をご馳走してもらった事もあった。そこで教えて頂いた研究成果の数々は、今でも私のあそこに焼き付いている。
さて、目を覚ました私は、普通なら起き上がってコーヒーでも飲んでいる所だった。
だが、その日は違った。起き上がる事が出来ないのだ。
常軌の逸していない人間なら、ここで恐怖を感じるのだろう。
後から考えてみれば、私はこの時はじめて、自分が逸した側だという事を知ったのだ。
私はドキドキしながら脱出ゲームのタイトルを考えた。ある緊縛師からの脱出。
ふと目を横にやると、一体の緊縛師、いや、アンドロイドがこちらを見ている。
「ほどいてほしい?」
笑うはずのないその顔が、小悪魔的な笑みを浮かべているように、その時の私には見えた。
アンドロイドは異常なそぶりを見せると、次の瞬間あんなことやこんなことを・・・
あんなことや・・・こんなこと・・・
あれ、それって・・・どんなことだっけ?
そもそもここまでの記憶は、ホンモノ?
マッド博士の異端の研究を抹消する為に何者かが私の記憶を改竄した可能性がある!
そういえば、あの実験室とアンドロイドが、リアル脱出ゲームになるという。
失われた記憶を取り戻しに、そして、マッド博士との絆を確かめに、
マッゾ博士は必ずや忘れられた実験室からの脱出 に挑戦することを誓った。
ヒミツキチラボ リアル脱出ゲームシリーズ vol.1
忘れられた実験室からの脱出
彼女は、涙すら知らなかった
ここは、廃墟と化した、とある実験室。かつてマッド博士という、異常な頭脳の持ち主が
この世のすべてを解明するため、日々実験を繰り返していた場所だ。
彼の部下であったあなたは、残された文献からこの実験室の存在を知った。
地図にも歴史にも記載されていない、人々から忘れ去られた存在だった。
恐る恐るドアをあけると、そこには一体のアンドロイドがいた。
そっと手を伸ばして触れた瞬間
「侵入者発見。侵入者発見。実験室を包囲しました。」
警報とともに、あなたはこの実験室に閉じ込められてしまった。
誰からも忘れ去られた実験室、もちろん電話も繋がらない。
そこにあるのは、マッド博士が残したであろう不可解な暗号と 一体のアンドロイドのみ・・・
さて、あなたはこの忘れられた実験室の謎をすべて解き明かし ここから脱出することが出来るのだろうか?
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