Dashtzers1号のひでよしです。
今回は、ある日突然私の身に降りかかった不思議な出来事について書きたいと思います。
ある曇天の日の朝のことだった。いつものように出社した私は、自分のデスクに怪しげな封筒が置かれていることのを発見した。その封筒には消印はおろか切手は貼られておらず、差出人も不明であった。
いや、差出人が不明であると簡単に済ませるのは不適切だろう。何しろこの封筒を注意深く観察した結果、本来裏書がされていたにもかかわらず後から真っ黒に塗りつぶされてしまったらしいことが分かったからだ。
私は言いようの無い不気味さを感じたが、セキュリティの効いたこの室内に直接配達されているのだ、危険物が封入されていることはあるまい。そう考えた私は恐る恐るながら封筒を開封し、中身を確認することにした。
中から現れたのはwebアドレスが手書きされた紙切れ一枚。
半ば拍子抜けさせられたが、念のため私用のタブレットでそのアドレスにアクセスしたところ、画面に表示されたのはしばらく更新をサボっていたブログのために用意されたと思われる原稿だった。
タイトルには【Dashtzers一周年記念企画その2】とある。しかし【その1】にあたるような記事を書いた記憶は無い。
Dashtzersブログの筆頭ライターであるマッゾ博士にも連絡を取ったが、彼もそのような記事に心当たりは無いという。
記事の署名は・・・「■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■」??意味不明な記号の連続だった。
せっかく原稿を用意してくれたのはありがたいが、誰が書いたか分からない記事などブログに載せるわけにはいかない。タブレットを机の上におき、中身ごとシュレッダーに掛けてしまおうと不審な封筒に視線をやったその瞬間、私の脳内では中謎が解けたかのような閃きが走っていた。
ひょっとしてこの記号は、黒塗りされていた封筒の差出人のことじゃないか?
その気付きに駆り立てられるかのように慌ててブログを見返すと、ついさっきまでは無かったはずの■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■が書いたと思われる邪気眼なんとかっていう記事が増えていた。しかも大量に。
いや、違う。そうじゃない。■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■の書いた記事は、私が気付かなかっただけで実は最初からあったのだ。どうして気付かなかったのだろう。私は事の深刻さに目の前が真っ暗になった感覚がした。これこそがDashtzers■号が危惧していた事態ではなかったか。遥か暗黒の歴史に忘れ去られてしまったが現在に至るまで世界を裏から支配しているという、冒涜的で邪悪な力をもつ邪神が、ついに牙を剥いたのだ。
このことを忠告してくれたのは誰だっただろうか。そもそも私は何故こんなことを知っており、そして思い出すことができたのだろうか。
私は、いや、私たちは、何かとても大切なことを忘れてさせられたままなのではないだろうか。
差出人不明の封筒の謎。そしてDashtzersの誰も書いていないはずのブログ記事の謎。
これらの謎を解くための鍵は今私がアクセスしたブログ記事の下書きにあるに違いない。
せめて私がするべき事は、この原稿を公開し、一人でも多くの人から■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■の情報を集めることだろう。 ひょっとするとこのブログに訪れる少ない読者のうち、ほんの誰か一人でも、■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■を記憶している人の存在を信じて。
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