・1号、2号、 3号、4号、 5号、6号、 7号、8号、 10号、11号
(この記事は、■■■■■■■■III世の記憶を■■■■■■■■IV世がまとめたものです。)
アジトオブスクラップ第二弾
ある牢獄からの脱出
閉じ込められた10人。脱獄のカギは仲間。
あなたは脱出不可能と称される「アジト刑務所」に捕えられた。周りを見渡せば怪しげな看守、謎の暗号。
なんとかここから脱出しなければあなたは処刑されてしまう。
脱出を一人でするのは不可能。
仲間と力を合わせてこの難攻不落の牢獄からあなたは脱出することができるだろうか?
初めてリアル脱出ゲームに参加したのが5ヶ月程前のこと。 アジトオブスクラップ東新宿GUNKANの「時空研究所からの脱出」。 そのときの顛末は こちらの記事 に書いた通りですが、はっきり言って想像を遥かに上回る難易度でした。 だからこそ、その後リアル脱出ゲームにのめり込むきっかけにもなった訳ですが…。
確か、その当時の「時空研究所からの脱出」の脱出成功率は5%-6%程度だったでしょうか。 後にして思い返すと、アジト系は全体的に難易度が高めで (当時は「アジト系」「ヒミツキチ系」「大型会場系」など色々なタイプの公演があることすら知らなかった)、 初心者の寄せ集めでこれを突破するのは多少無理がありましたが、 必ずリベンジしたい、いや、しなければならないとそのときに強く決意しました。
ただ、一度行った公演には二度と参加出来ないのが鉄則。 そこで定めたリベンジの相手は「ある牢獄からの脱出」。ちょうど向かいの部屋で長期開催されている公演です。 しかしこの公演の脱出率を聞いて愕然。
脱出成功率、1%…。
脱出成功率、1%…。大事なことなので(ry
時空研究所ですら、脱出成功までの道のりはまだまだ長いと感じたのに、それを遥かに上回る難易度らしいと。
いつか登ってやろう、この果てしなく遠い脱出坂を。
体が震えてきました。それは絶望感なのか武者震いなのか。 いずれにしても、経験を積み、脱出力を高め、いずれ難攻不落の「ある牢獄からの脱出」を攻略する。 それが我々Dashtzersの大きな共通目標となりました。
その後、SCRAPのリアル脱出ゲームを中心に、Dashztersとして様々な謎解きイベントに参加し、 失敗と成功を重ねてきました。特にヒミツキチ系の、6人一組で基本的にテーブルに座って進めるタイプの公演は、 かなりの確率で脱出成功できる程度の実力を得ました。
久々のアジト系再挑戦は、渋谷ナゾビルの「魔法の部屋からの脱出」。 時空研究所での失敗の要因は、一つは単純な探索不足、もう一つは情報の整理ができていなかったことでした。 各人が適当に探索をした結果、同じ問題のヒントがバラバラに所有されており、さらに探索自体も甘々という。 今回はこの反省を生かし、探索に重点をおいた布陣で臨みました。 中央に常にひでよしを配置し、見付けたアイテムやヒントは全て中央に集め、情報の共有と整理を図る方針です。
時空研究所のときからすると格段の進歩でしたが、それでも探索行動が余りシステマティックでなかったため、 同じ所を別の人が何度も探索するはめになるなど、随所での無駄が散見されました。 また、さすがに中央にひでよし一人、というのも物量的に無理がありました。 いくつかのステップでの数分程度の律速、また不運も重なり、最終的に2分ばかり足りなかった感じです。 各所での非効率的な行動のせいで数分のロスが重なった結果でした。
しかし一方で、ここでアジト系脱出の手応えを掴んだのも事実。 記憶を消して10回挑戦すれば5回位は成功していたんじゃないですかねぇ…(震え声)。
だけどもちろん、我々の志がそんなに低い訳がありません。 我々が求めているのは、「失敗する世界線が見えない」、そういう確実な実力なのです。
負けず嫌いのDashtzers、この悔しさを晴らすべく、続いて「地下アンティークルームからの脱出」に挑戦。 「探索の効率化」「情報整理」この2点の改善を図った結果、我々が到達したのがこの布陣。
その名も「鳳天舞の陣」!!
センターの被弾率が上昇する一方、周囲の人間全員に攻撃力ボーナスが付与される超攻撃型の布陣! センターに情報処理能力の高いひでよしと6号の二人を据え、 残りは二人一組の4組に分かれ、部屋をざっくり4分割して探索範囲を指定するという寸法です。
しかもこの陣形、ただのロマサガ2のパクリではない。 この陣形…回る!?
一定時間経過後、探索班は時計回りに探索箇所を入れ替えるシステム。 同じ人間が同じ場所を探索すると、どうしても同じ見落としをするものですが、この入れ替えによって人為的な見落としを防ぐ。 そして二人で声を掛け合いながら協力し探索することで、お互いのミスをカバーする。 センターの二人は全員に情報の共有を促しつつ、ヒントが出揃った問題から順次解いてゆき、 徐々に探索班から解読班へと人数を調整してゆく、という仕組みです。
名付けて、「鳳天舞の陣・嵐」!!!
無駄な探索の重複を省き、なおかつ探索ミスを減らすために考案されたこの戦略。 これが完全にハマり、序盤の探索および謎解きは無駄がなく、完璧と言っていい出来映えでした。 ところが。
馬鹿な…流し斬りが完全にはいったのに…
中盤のしょーもない謎(アンティークルーム行った人なら分かると思いますが…)で 30分近くも立ち往生してしまったため、最後の謎を解く時間がありませんでした。 負け惜しみ以外の何でもないですが、記憶を消して10回挑戦すれば5回位は(ry
アジト系3連敗という苦い結果に終わりましたが、収穫はありました。 もはやアジト系の探索と情報共有に関する苦手意識は払拭されたといってもいいでしょう。
一方で、課題も浮き彫りになりました。
我々Dashzters、個性的なメンバーが揃っているとはいえ、所詮は同じ職場の人間の集団。 どうしても思考パターンが似ているのです。 つまり、一人が苦手な問題は、全員が苦手。 アンティークルームでの失敗の要因はこの一点に尽きていました。 そしてそれは時に、チームワークでのアドバンテージを帳消しにする程の欠点でもあるのです。
しかし苦手なものがはっきりすれば、各人の個性まで変えることは難しいにしても、 「メソッド化」によりある程度は弱点に対応可能です。 ようやく、脱出に必要な全ての材料が出揃った訳です。
そして2014年3月1日、我々は時空研究所挑戦から5ヶ月の時を経て、遂にアジトオブスクラップ東新宿GUNKANに舞い戻ってきました。目標は唯一つ。因縁のラスボス「ある牢獄からの脱出」攻略のため。
正直に言えば、これまでアジト系3連敗。成長の跡が窺えるとはいえ、相手は難攻不落の最強の敵。 期待よりも不安が勝っていたといえるでしょう。
「よう、5ヶ月ぶりだな…」
久々に対峙するGUNKANはあのときと変わらぬ威圧感を放っていました。それは訪れる者を飲み込む奈落への入り口に見えます。 案の定、我々の目に飛び込んで来たのは脱出成功 27組/1855組 という凄惨な数字。 しかし我々は決して絶望には屈しない。 超高校級の絶望に立ち向かうは、超高校級の希望! この日のため。この時のため。我々は闘ってきたのだ!
そしていよいよ始まる最終決戦、投獄兄貴 vs Dashtzers。陣形はもちろん、鳳天舞の陣・嵐。
実は今回、牢獄特有のシステムのため、これまでに確立した探索と情報共有のメソッドがそのまま使える訳ではありません。 しかしそれなりに経験を積んできたおかげか、基本を抑えてさえいればある程度の状況には対応できるもの。 数々の挑戦者を葬り去ってきた難関に四苦八苦するものの、確実にこちらの打撃は投獄兄貴に蓄積している模様。 次第に乱打戦の様相を呈してきます。
「やったか…?」
いよいよもう終わりかと思った先に、更に変身を残していた投獄兄貴。 前代未聞の1ターン7回攻撃の上に、 繰り出すは一撃でLPを根こそぎ奪っていく反則級の大技、ソウルスティール。 しかし我々はアンティークルームでの死闘においてその技を見切っていたのだ! 初代マーガリンの命と引き換えに…。
一撃全滅は回避するも、こちらも満身創痍。お互いに後がない状況で、 全てのメソッドを使い果たした先に我々を勝利を導いたものは、たった一つの思いだった。
-Never give up !! (脱出道心得第7条 英訳)
タイムリミットが迫る中、最後の一撃は全員の力を結集したクリムゾンフレア! 断末魔の叫びとともに投獄兄貴が崩れてゆく。
58分41秒。牢獄の外で最初に出会ったのは、目が眩む程の希望の光。
脱☆出☆成☆功 (σ゚∀゚)σ
初めてリアル脱出ゲームに挑戦したあの日、時空研究所で誓った約束が達成された瞬間でした。 何よりDashtzersメンバー10人で達成したという事実に歓喜!
これでDashtzersの闘いは一区切りつきましたが、当然これで終わりではありません。 今ようやく脱出坂を登り始めて1合目に差し掛かったかというところ。 「律速のない世界」を求めて、我々の冒険はまだまだ続くことでしょう。
Dashtzers Sa・Ga 第一章 脱獄編・完
(※この後■■■■■■■■III世は アクアワカメ城の一件 でルドン送りにされました。さらば、III世よ…)
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