2013年11月25日月曜日

【■■■■■■■■の邪気眼レポ】ある競馬場からの脱出【SCRAP】

・2013/10/12, 大井競馬場
1号3号4号5号 (6号)7号8号
失敗

(※1号注:このコーナーは7号こと■■■■■■■■による、 やや癖の強い脱出レポです。)
100万人のWinning Post ×リアル脱出ゲーム
ある競馬場からの脱出
その競馬場では見えない馬が走る
ここは競馬場。馬と人が一体となり、日夜熱狂を生んでいる。 しかしなぜだろう、あなたは違和感を感じている。 この競馬場は普通とは違う。その場所には謎が散りばめられ、しかも馬が走っている様子があなたには見えない。 その時アナウンスが突然流れた。 「ここから脱出したければ、メインレースの着順を当てよ。そのヒントはここにある」 どうやら、この不思議なゲームに巻き込まれてしまったようだ。 さあ、あなたはこの広大な競馬場を駆け巡り、見事当たり馬券を探し出し、脱出することができるだろうか?

 
 マグノリアでの成功体験により Dashtzers 最強幻想に取り憑かれていた一同。早速、フライヤーを見ながら次の標的を定めます。

"Ooi Racetrack. You are next."

 Dashtzers 達の冷酷な視線が射抜いたのは「ある競馬場からの脱出」。我々としては初の大型会場での公演です。

 初参戦の脳みそピンク(8号)を交えて堂々の凱旋...といった浮ついた気分で臨んだ一戦です。

 ちなみにこの前日、職場の同僚の送別会で、お茶部屋を利用した1号ひでよし主催の脱出ゲームが開かれました。職場への脱出ゲームの浸透っぷりがマジ異常。さらにその後、私を含む数人で、ニコニコ動画の「ぼくらの 16bit 戦争」「ある動画投稿サイトからの脱出 Vol.2」(magicpen さん作)を徹夜でクリアしました。 (ちなみにこれ凄くお勧めです!是非とも挑戦してみてください。)


 さて、会場は大井競馬場。初回ナイター公演 (10/12, 19:00~) での参加です。集合時間に人が集まらないわ、先に会場に行っている人がいるわとのっけからグダグダ。

 競馬場に向かう途中、早速脳ピンがぶっ込んできます。

「さっき電車で横にいた女の子、話したそうにこっち見てましたよ」

 何を言っているんだ、こいつは...。


 そんなこんなで、駅から競馬場への道は脱出ゲームの参加者の大行進。改めてその集客力に驚きます。そして会場が広い!初の大会場に浮き足立ちながらも、配られた新聞を喰い入るように眺める Dashtzers 一同。その様子は賭博に興じるただのオッサン。新宿の馬券売り場の周辺なんかのあの雰囲気、分かりますかね。新聞を見ながらあれやこれやと想像を巡らせますが、この時点で気付くような謎を仕込んでいる訳もなく。


 司会の加藤隆生さんが登場すると異様な盛り上がりを見せる場内。大型イベントならではのノリですね。取材のテレビカメラも来ていました。


 謎解きがスタートすると、予め決めていた3人組と4人組に分かれ、それぞれ逆方向のヒント集めに奔走します。実際に歩いてみると想像以上に会場が広く、ある程度の人数でチームを組まないと結構しんどいのでは、という気がします。

 多少の連絡の混乱があったものの、最初の関門、続いての関門と HAM 先生お家芸のnon-perturbative な閃きも手伝って早々と突破。

これは www 余裕の勝利か www

 そんな油断が、間違いなく Dashtzers の中に生まれました。そして、脱出の魔物はそんな心の隙を逃さないのです。

 最後の謎が解けない。使うべきヒントは分かっている。なのに解けない。メンバー全員が沈黙してそれぞれの思考に耽ってしまいました。

 謎は協力して解くもの。基本中の基本です。そんな基本も忘れて、個々の解析に没頭するメンバー達。一度足を踏み入れたが最後、沼から伸びた魔物の腕は私達の足を掴んで決して離しはしません。こいつの真に恐ろしい所以は、その存在を私達に気付かせることなく、静かに忍び寄ってくるところです。さっさと最後の謎を解いてゆく他の参加者達を横目に見ながら、やがて無情に時間は過ぎ去り、タイムアップ。

こ れ は ひ ど い

 その後お通夜のようなムードの中、反省会が開かれました。

 我々はこの現象を大井シンドロームと名付け、心に刻み込むことにしました。そして二度とこの過ちを繰り返さない為に、脱出道心得なるものを作成するに至ったのです。

 我々は認識しました。脱出ゲームは、自分自身の醜悪な部分と向き合うゲームでもあると。それは言ってしまえば独善的な功名心です。自分自身との戦いに勝利したときに初めて、脱出坂を一歩登ることができるのでしょう。知らんけど。


 今回の「ある競馬場からの脱出」、我々にとってはトラウマ公演ですが、謎自体は個人的に気に入っています。カーブだろうがフォークだろうが消える魔球だろうが、何でも来い!と待ち構えていたら、ど真ん中ストレートで打ち取られた感じ。SCRAP の思い切りの良さを感じる清々しい公演です。

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